Toshinao Yoshioka
吉岡俊直
 
 
Japanese living in Nagoya, Japan
 
 
BIRTH / TEARS
吉岡俊直
 
 
2010年2月12日(金)− 3月13日(土)
open 水–土 12:00-19:00 日月火休廊
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
今回の展覧会では、吉岡俊直がここ数年力を入れて いるCG映像の最新作と写真作品をご紹介します。
 
BIRTH(映像作品)
あるマンションのごく普通のバスルームの天井の一角 から、水がしみ出して来ます。
ゆっくりと水滴は膨張しやがて巨大になり、そしてついに臨界点を迎え、、、
音響もなく、 固定された視点から捉えられた静止画に近い空間。ストイックな時間が流れる中、観客は固 唾を飲み、じらされ、引き込まれ、最後はバーチャル な世界の中でひとつのカタルシスを体験します。
 
TEARS(映像作品)
BIRTHの作品では、水滴は観客の見上げる視線上にありましたが、TEARSの画面では、まさに今落下して行く水滴を真上から見下ろす構図でとらえています。しかも水滴はカラフルに着色され、実際の加速度で落下して行きます。色と落下する場所のテクスチャーが何通りにも組み合わされ、数秒で次の水滴が落下する画面に移行し、観る者に息をつく間を与えません。スローモーションで表現されるBIRTHのシリーズとは強いコントラストを描いています。
 
place of water(写真作品)
画面では、大きな赤い玉が写されています。じつはこれらは皮を剥いた西瓜です。まるでリンゴや桃のように西瓜の皮をむく。それだけで、普段は見る事のない全く別の西瓜を吉岡は観客に呈示します。痛々しいほど皮膚感覚が刺激されると同時に、ものの見方を覆される快感を、観客は味わう事になります。
 
 
 
開催事項
 
1展覧会名: BIRTH / TEARS  吉岡俊直
 
 
2会期     2010年2月12日(金)ー3月13日(土)
 
 
3会場       TOKIO OUT of PLACE
                  106-0047 東京都港区南麻布4-14-2  麻布大野ビル3F
                      tel・fax 03-5422-9699
 
 
4展示作品  映像作品(2シリーズ)を壁面に投影   
        
 
5開館時間     水ー土曜 12:00 - 19:00  
 
 
6休館日      日曜 月曜  火曜  
 
 
7観覧料      無料
 
 
8関連イベント
2月12日(金)午後5時30分〜 作家を囲んでささやかなレセプションパーティを開催します。
 
9問い合わせ先
TOKIO OUT of PLACE
106-0047 東京都港区南麻布4-14-2  麻布大野ビル3F
tel・fax 03-5422-9699
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
profile
1972年京都府生まれ 京都市立芸術大学大学院修了
現在 名古屋造形芸術大学准教授 
 
個展
1996 大阪・番画廊
1997 大阪・シティーギャラリー I・M
1998 大阪・キリンプラザ大阪
1999 京都・ギャラリーYOU
2002 大阪・シンキオンアートスペース
2003 名古屋・グスタフM
2004 名古屋・ギャラリーAPA 2F
2005 名古屋・ギャラリーRay
2006 名古屋・ガレリアフィナルテ
2008 名古屋・ガレリアフィナルテ
2009 奈良・Gallery OUT of PLACE
2010 東京・TOKIO OUT of PLACE
 
主なグループ展(1996年〜)
1996 PRINTS-8   (シティーギャラリー I・M)
     第二十五回 現代日本美術展  (東京都美術館、京都市立美術館)
     フィリップモリスアートアワード最終審査展  (原宿クエスト)
1997 クラコウ国際版画トリエンナーレ <審査員特別賞>  (ポーランド)
    絵画の方向’97     (大阪府立現代美術センター)
    ARTMOVE      (神戸アートビレッジセンター)
    メディアとしてのシルクスクリーン (神戸アートビレッジセンター)
    中華民国第8回国際版画・ドローイングビエンナーレ展 (台湾 R.O.C)
    アート・フェアー’97(東京・アートフロントギャラリー)
    第8回国際現代造形コンクール 大阪トリエンナーレ1997-版画 (マイドームおおさか)
1998 ’98新鋭美術選抜展  (京都市立美術館)
    神戸アートアニュアル 映像考/・・・ (神戸アートビレッジセンター)
    シルクスクリーンの現在 (東京・田中画廊)
    テクノテラピー・イン・OAP (大阪・OAP)
    RESONANT 山田道夫・吉岡俊直 二人展 (京都・アートスペース虹)
1999 第四回高知国際版画トリエンナーレ展 <佳作賞> (高知・いの町紙の博物館)
    トランスフォーミングビジョンズ展(USA・VISUAL ARTS GALLERY OF ABIRONDACK 他3カ所)
    移行するまなざし(神戸アートビレッジセンター)
    01GRAFFITI (京都・アートライフみつはし 富山・マイルストーン)
2000 新鋭美術選抜展2000  (京都市立美術館)
    KYOTO PRINTS TODAY(USA・モンタナ州立大学)
    Starting point (名古屋造形芸術大学)
    大阪トリエンナーレ・コレクション展 (大阪府立現代美術センター)
    版表現・広がる表象2000展   (愛知県立美術館ギャラリーG1・2)
    関西・今日の作家8人展   (東京・佐藤美術館)
2001 VOCA展     (東京・上野の森美術館)
    素材と表現展2001  (名古屋市民ギャラリー)
    cubic展       (愛知・豊田市美術館ギャラリー)
    モノの芸術・メディアのアート   (静岡・常葉美術館)
    現代美術2001NAGOYA (名古屋市民ギャラリー矢田)
    版表現・広がる表象2001(愛知県美術館ギャラリー)
2002 フォトアクティブ展 櫃田珠実+吉岡俊直   (名古屋芸術大学ギャラリーBe・名古屋セントラルパーク オアシス21)
    THE RECIPROSITY展 吉岡俊直 + 豊富春菜(京都・gallery coco)
    見えざる領域 展 (名古屋造形芸術大学Dギャラリー)
    MIRROR of MIRROR (名古屋市民ギャラリー矢田)
    Art Scholarship 2001第1回現代美術賞 入選、(exhibit LIVE [laiv]、東京)
2003 TRANSIT2003   (オランダ・アカデミアミネルバ)
    第11回Art Scholarship展 ゲスト出品 (東京・佐藤美術館)
2004 境界面 大西伸明+吉岡俊直+中村佳子 (大阪成蹊大学 spaceB)
    版の思考・版の手法2004展(愛知県美術館ギャラリー)
    現代版画の潮流展 (町田市立国際版画美術館) 
2005 現代版画の潮流展 (松本市美術館)
    2005 come to・go to exhibition (広東美術館 広州 中国)
2006 <名古屋市芸術奨励賞受賞>
    造形の森から 名古屋造形芸術大学 美術学科 教員展(名古屋・ノリタケの森ギャラリー)
    Independent -イメージと形式-  (愛知県美術館ギャラリー G1、2)
2007 二・五次元 絵画考 (東京・ワコール銀座アートスペース 京都・ギャラリーマロニエ)
    シルクスクリーン ー痕跡ー (東京・養清堂画廊)
    新進アーティストの発見inあいち (愛知芸術文化センター アートスペース G 南)
    水のかたち         (茨城県近代美術館)
    版という距離        (京都芸術センター)
    実験映画とドキュメンタリーの愉しみ (愛知芸術文化センター アートスペースA)
    A-one 開 2007 Exchange Group Exhibition (韓国・Daegu Culture & Arts Center)
2008 崇高から不気味なものへ  (大阪・海岸通ギャラリーCASO)
    MAXI GRAPHICA/Final Destinations   (京都市美術館)
    タソガレ ノ ビギン   (京都・ギャラリーh2O)
    THREE-DIMENSIONAL (名古屋・ギャラリー旬)
2009 アート&テクノロジー (京都工芸繊維大学・美術工芸資料館)
    景 Reflection Projection (名古屋市民ギャラリー矢田)
    あいちアートの森 (名古屋・SMBCパーク栄 中央広小路ビル 東陽倉庫テナントビル)
 
 
パブリックコレクション
大阪府文化振興財団/大阪
町田市立国際版画美術館/東京
京都市立芸術大学芸術資料館/京都
三戸町現代版画センター/青森
クラコウ国立美術館/ポーランド
広東美術館/中国
批評文  
 
最後に展示した吉岡俊直の映像作品は、一滴の水滴をコンピューター・グラフィックスによってつくりだしたものである。この水滴には、鏡のようにまわりの世界が映っている。この始源の一滴は、混沌とした世界を包括し、集約する中心である。「水による中心の出現、水による世界の統括化、それはあの無限定な、意味を喪失させかねない海の脅威をも中心の水の支配下におく」。水滴はやがて落下し姿を消す。しかしそのはじまりの音に私たちは、空間として感じることのできる「世界」の起源を聴くのではないだろうか。   
       『水のかたち』展 カタログより抜粋  text by 市川政憲 (茨城県近代美術館館長)
 
 
 
版画家として出発した吉岡は当初から制作プロセスにコンピューターを用いている。
自然物をCGに変換し、そのデータを出力したものをシルクスクリーンでゴムに刷る。
吉岡の初期の版画作品は、自然と人工、マニュアルとオートが混在するものであった。
そのような混在の様相は立体作品や映像作品となっても変わらずあり続けている。表現メディアは変化しても、吉岡が一貫して問題にしているのは「層」であり、その問題意識は版(層)を重ねることで成立する版画にとって根本的なテーマである。
コンピューターでの作画の重要な要素であるレイヤーという概念は吉岡を強く刺激したに違いない。丸のままスイカの皮を剥いた状態を撮影した写真作品などは、自然物におけるレイヤーへの関心を視覚化したものと言える。 
                                                                               平芳幸浩 (京都工芸繊維大学 准教授)
(‘09 10-12月美術工芸資料館で開催された「アート&テクノロジー展」のために書かれた序文より抜粋)
 
 
 
写真作品           place of water 1                         place of water 2  ⓒ ToshinaoYoshioka
映像作品
grotto 01 ⓒ ToshinaoYoshioka
 
 
 
 
 
 
 
 
BIRTH_3 ⓒ ToshinaoYoshioka
 
 
 
 
 
 
 
 
 
TEARS_3 ⓒ ToshinaoYoshioka