鷲津民子
Tamiko Washizu
レセプション + アーティストトーク
作家が在廊します。ぜひご来場ください。入場無料
会場
Reception + Artist Talk
The artist will be present. Admission free.
Venue
Gallery OUT of PLACE はこの度4−5月期の展覧会として、鷲津民子の新作展「ひたすら静かに飛ぶ I just fly quietly 」を開催いたします。
2020年に東京で開催した個展「裏表の家」では、家族との確執と受容を主題にしながら、丁寧かつ丹念に自身の生い立ちを振り返り芸術的私的空間に昇華させたインスタレーションをその場に繰り広げ、非常に高い評価を受けました。
その後3年にわたり続いたコロナ禍に精神的な打撃を少なからず受けつつも、ただ淡々とひたすらに制作を続けて来た鷲津民子。この間の成果を、この度一人でも多くのみなさまにご高覧いただきたいと考えています。
向かい合ってみる。 そこから始めてみる。 遠い対話。 どこから近づいたらいいのか。
ズレと歪みの接点。 届かなかった言葉の数。 風の言葉。 触っても触っても遠い。 そのやわらかさ。 その温かさ。
見ること。 触れること。 遠ざけること。 近づけること。 片目をあけた。 かすかな音をも寄り添えれば。
遠い対話。 心を測る。 触っても触っても遠い。
見る事。 触れる事。 遠ざけること。 近づけること。 届かなかった言葉の数。 ズレとゆがみ。 接点。 どこから近づければ。
向かい合ってみる。 そこから始めてみる。 遠い対話。 遠さを測る。 重さを測る。 心を測る。 寂しさを測る。
何を見てきたの? かくすと共に顕わにする。 遠ざけると共に近づける。 たったひとつのもの。
触っても触ってもなお遠い。 終らないループ。 距離感がつかめない苛立ち。 悲しい時ににがいものを食べる。
ひたすら静かに飛ぶ。 「存」「無」。 風に付く。 無何有。 そらをみる。 空へ。
遠ざけると共に近づけてみる。 やわらかな家。 刻印。 ここ・ そして・いま。
一 何を見てきたの? 一 ほんの少しずつ静かに透き通っていった。 text by 鷲津民子 2020
Gallery OUT of PLACE is pleased to present "I just fly quietly", an exhibition of new works by Tamiko Washizu.
In her solo exhibition "Uraue no ie" (The House on the Other Side), held in Tokyo in 2020, she carefully and painstakingly recounted her upbringing on the theme of family conflicts and acceptance, and the installation was highly acclaimed.
She has continued to work on her artwork in an unassuming and dedicated manner throughout that time.